ただの男女トラブルではない? クルマからの振り落としに裏話

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埼玉県警は10日、援助交際を目的として知り合った17歳の女子高校生を走行中のクルマから振り落として軽傷を負わせたとして、さいたま市に住む23歳の男を傷害と児童買春禁止法違反容疑で逮捕したことを明らかにした。わいせつ行為を行った際の代金の支払いを巡り、トラブルになったとみられている。

埼玉県警・熊谷署の調べによると、問題の事件が起きたのは4月20日の未明だという。熊谷署に若い女性が駆け込み、居合わせた警察官に対して「携帯電話の出会い系サイトで知り合った男とクルマに乗っていたが、いきなり突き落とされた」と訴えた。後の調べでこの被害者の女性が熊谷市内に住む17歳の女子高校生であること、そして男が逃走に使ったとされるクルマのナンバーを被害者が記憶していたことがわかった。

被害者の話によると同日の午前4時30分ごろ、熊谷市内の路上に止めたクルマの中で、携帯電話の出会い系サイトで知り合った若い男と話をしていたが、そのうちに口論となった。男はクルマを走らせながら被害者の顔を殴り、クルマから突き落としたという。

警察では傷害容疑で捜査を開始。男が使っていたクルマのナンバーを被害者が覚えていたことから捜査は順調に進み、さいたま市内に住む23歳の会社員の男が容疑者として浮上した。警察ではこの男から任意で話を聞いていたが、その供述から事態は思わぬ方向へと動いた。

男は事件当日に被害者と会い、クルマから振り落としたことなど、容疑の大半を認めた。だが、実は被害者の女子高生とは援助交際を前提に会い、わいせつ行為の代償として支払う代金についてトラブルとなり、それが口論に発展した原因だと告白した。

男は熊谷市内で被害者と待ち合わせをし、車内でわいせつ行為に及んだとされるが、被害者は代金として8万円を要求。この請求が原因で口論となり、男は被害者の顔などを殴ってクルマから追い出し、そのまま逃げ去ろうとしたという。

ところがこれに逆上した被害者は男が運転するクルマのボンネットにしがみついて逃走を阻止したが、男はこれに構わず約1.4kmを走行。被害者はカーブを曲がった際に振り落とされたらしい。男は「ボンネットの上に乗られたので驚いたが、クルマを走らせればあきらめると思った」などと供述している。

警察では男を傷害と児童買春禁止法違反容疑で10日に逮捕しているが、男の供述によって援助交際の事実が発覚した女子高校生には「援助交際には様々な危険が伴っているから今すぐ止めなさい」という内容の説諭のみで済ませたといぅ。

携帯電話の出会い系サイトを巡っては、今年秋に「出会い系サイト規制法」が施行される予定で、今後は具体的な金額を提示して援助交際を持ちかけた男性側だけでなく、それを匂わせる書き込みを行った女性側も罰則の対象となる。しかし、現時点では男性側のみが罰則対象であるため、女性側の行為が刑事事件の上では不問にされたというわけだ。
《石田真一》

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