ひき逃げされた警官の体は20m先まで飛ばされた

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7日未明、宮崎県宮崎市内の県道で、宮崎県警本部・警備一課に所属する53歳の警視がひき逃げされるという事故が起きた。警察では目撃者の証言から22歳の女を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕している。

宮崎県警・宮崎南署の調べによると、事故が起きたのは7日の午前0時ごろとみられている。宮崎市恒久の県道沿いに住む住民が「ドカーン」という大きな音を聞き、外に出てみたところ、路上に頭から血を流して倒れている男性を発見。すぐに110番通報した。

後の調べで、被害を受けた男性は県警本部の警備一課に所属する53歳の警視と判明した。警視は脳挫傷で即死状態だったが、推定される衝突地点は遺体が発見された地点から20m手前にある信号が設置された横断歩道付近とみられ、容疑車両のものと思われる破片も横断歩道周辺から5mほどの地点までに散乱していた。

警察では被害状況から相当の高速度で衝突したものと判断。容疑車両の洗い出しを進めていたが、対向車の目撃証言などから国富町に住む22歳の女の存在が浮上し、任意同行を求めたところ容疑を認めたため、業務上過失致死と道交法違反容疑で逮捕した。

警察の取り調べに対し、女は「怖くなって逃げた」と話しているが、速度をどのぐらい出していたかについては「わからない」と繰り返しているという。警察では今後も女を厳しく追及するとともに、衝突時の速度を分析する方針。

《石田真一》

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