答えは正しいのに……免停期間短縮試験でミス

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北海道警は4日、運転免許停止処分者を対象とした講習会の試験で出題ミスが生じていたことを明らかにした。試験の合格者は免許停止の期間が短くなるという措置が取られるが、このミスによって4人の処分者が期間が短縮されないなどの不利益を受けることになったという。

北海道警によると、この試験は北海道公安委員会が北海道交通安全協会に委託し、運転免許停止処分者を対象に行っているもので、今回の出題ミスが発覚したのは札幌方面管区内の3会場で使用されていた試験問題だという。

全40問のうち、1問で昨年6月に施行された改正道路交通法による点数の見直しが反映されておらず、正答しても正答扱いされないようになっていた。

試験は運転免許停止処分者の免許停止期間を短縮するためのもので、昨年6月から今年5月までの間に643人が同じ問題によるテストを受けているが、このミスのために合格点数に満たず、停止期間の短縮を受けられなかった処分者が4人存在していたことがわかった。

また、合格はしていたものの、出題ミスの問題を不正解とされていた処分者は251人いたが、本来は2年間の保存が義務付けられている解答用紙が誤って破棄されており、交通安全協会側には試験の結果しか残されていなかったというミスも発覚した。

道警ではこの4人の処分者に対してすでに謝罪を行っているという。この試験問題については全量回収し、新しいものと置き換えられる措置も取られている。

《石田真一》

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