気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年5月29日付
●「日本市場むずかしい」ルノー・ジャポン社長のアラン・レーマン氏(読売・8面)
●秋田県のパチンコ副知事「公用車待たせていた」(読売・38面)
●燃料電池の開発推進、サミットで合意へ(朝日・1面)
●日産、北米で攻勢、米で新工場稼働、ゴーン社長「非常に重要な一歩」(朝日・12面)
●4月、自動車5社の生産、2カ月連続で前年水準割れ(朝日・12面)
●ベンツ火災事故「欠陥から発生」輸入元などに賠償命令(朝日・35面)
●最新低公害車、一堂に、31日からエコカーワールド2003(毎日・15面)
●ゴーン氏大歓迎、米新工場の開所式で(東京・1、8面)
●愛知万博参加国・機関、目標の100到達、国内開催では最大級(東京・3面)
●燃料電池車5万台など、経産相が経済活性化策提示(東京・9面)
●オートマ限定免許、自動二輪にも新設(東京・30面)
●自動車各社米へ攻勢(産経・9面)
●ソニー復活、ハードに託す、新経営方針発表(日経・3面)
ひとくちコメント
米国ミシシッピ州キャントン市に建設した日産自動車の新工場で生産を開始したニュースは前日も取り上げたが、きょうは同時掲載を見送っていた朝日が経済面のトップで報じているほか、産経や東京も続報を掲載している。
なかでも、紙面を見てビックリしたのが東京の1面カラーグラビア。新工場の開所式でスキンヘッドの黒人従業員らに囲まれ、大歓迎を受けるゴーン社長を派手に取り上げているからだ。日経を除く各紙は、紙面のビジュアル化を狙って、1面にもカラー図版を大きく掲載している。
たとえば、きょうの朝日は台北で、SARSで亡くなった人たちの慰霊式。読売は1日から仏エビアンで開幕するG8の警備の模様。毎日は仕事帰りのサラリーマンやOLで賑わった百貨店屋上のビアガーデンのシーン等々……。
いずれもニュース性、季節感のある写真だが、ゴーン社長が世界的な大スターならともかく一企業の開所式を1面カラーで紹介するするのも異例のケースだ。