郵便局で小包が爆発して職員重傷---中身はエアバッグ

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26日夜、北海道函館市の函館北郵便局で小包の箱が突然爆発し、作業をしていた郵便職員1人が重傷を負うという事故が起きた。箱の中にはエアバッグ付きの自動車用ステアリングホイールが入っていたという。警察では送り主からも事情を聞き、事故の詳しい原因を調べている。

北海道警・函館中央署の調べによると、事故が起きたのは26日の午後7時5分ごろだという。函館市美原にある函館中央郵便局で窓口業務を担当していた47歳の郵便職員が客から受け付けたゆうパック(小包)の箱を台車に移そうとしたところ、この箱が「ボンッ」という音と共に爆発した。郵便職員は吹き飛んだ内容物で左手人差し指と中指を骨折する全治2カ月の重傷を負った。

小包の中身はエアバッグモジュール(インフレーター)が内蔵された自動車用のステアリングホイール(ハンドル)で、函館市内に住む47歳の会社員が奈良県に住むインターネットオークションの落札者に送付しようとしていたものだった。エアバッグモジュールは単体では起爆しない構造となっているが、何らかの原因で起爆してしまったらしい。

警察では起爆した原因を調べるとともに、送り主の会社員から梱包方法などについて事情を聞く方針。なお、内国郵便約款では火薬類を郵便物として送付することを禁止しているが、インフレーターが火薬類と見なされるかどうかははっきりしていないという。

《石田真一》

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