ジープエクスペリエンス2003のためにお台場に特設されたオフロードコースは、11カ所もの障害物をもつ本格的なもので、ジープ『ラングラー』による体験走行は驚きと興奮に満ちたものだった。16日、一般公開(17、18日)に先駆け報道試乗会が行われた。
38度の傾斜角を持つ逆バンクでは、ドアに寝そべってしまうほど車体が傾き、進行方向の路面がまったく見えず、転倒するのではないかという恐怖感に襲われた。
そして45〜48度の登り傾斜角を持つラージヒルは、進路の乱れとホイールスピンを起こさないように慎重にゆっくりと登らなければいけないので、たった10メートル程度の距離がとても長く感じた。
下り斜面では、アクセルを全閉にしているにも関わらず、ジェットコースターのような勢いで降下して行く。地面がみるみる目前にせまり、一瞬グリルから地面に突っ込んでしまうのではないかという恐怖感に襲われるが、深いアプローチ角と長いサスペンションストロークを持つジープは、何事もなかったかのように着地した。
他にも上下に何度も揺さぶられるショートヒル、左右輪の走行ラインの部分しか丸太がかかっていない橋、深い水たまりなどスリリングな障害物が盛りだくさんで、日常ではまず試すことのできないジープの卓越したオフロード性能を堪能することができた。