トヨタ自動車の張富士夫社長は、12日、都内で行った新型車の発表会見で、米国で販売奨励金(インセンティブ)をさらに積み増す考えがあることを明らかにした。
張社長は、会見で米国市場について「1−4月の実績を見ると、年間1600万台を少し超えるペースで推移している」とし、米国市場が依然として堅調に推移している、との見方を示した。同時に「1700万台だったものが1600万台になれば、当然、競争が激化するので、インセンティブは、今までより、少し手厚く打つことになる」と述べた。
トヨタの02年度北米販売(連結)は、前年度比11%増の198万台だった。今年度は初の200万台を計画しており、「何とか達成したい」(同社首脳)としている。