遮音壁は「音を遮る」ものであって、「大型トラックを遮るもの」ではありません

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8日未明、埼玉県羽生市内の東北自動車道・上り線で、大型トラックに追突された別の大型トラックがコントロールを失って道路左側にあるアルミ製の遮音壁に激突。そのまま突き破って高速道路と平行する側道に飛び出すという事故が起きた。警察では追突したトラックの運転手が居眠り運転をするなど、前方を注視していなかったことが事故の原因とみて、このトラックを運転していた39歳の男から事情を聞いている。

埼玉県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは8日の午前3時30分ごろ。羽生市弥勒の東北自動車道・上り線を走行していた30歳の男性が運転する大型トラックに、後方から走ってきた別の大型トラックが激しく追突した。

この事故で追突された側のトラックはコントロールを失い、道路左側のアルミ製遮音壁にぶつかっていった。遮音壁は突っ込んできたトラックの重量を支えきることが出来ずに壊れ、トラックはそのまま高速道路と平行して走る側道(一般道)へと落下。側道沿いにある工場のフェンスにぶつかり、ようやく停止した。この事故で追突された側のトラックを運転していた男性が腕や首などに全治2週間程度の軽傷を負っている。

警察では後方を走っていた39歳のトラック運転手から事故当時の詳しい事情を聞いているが、この男は「気がついたら衝突していた」と供述していることから、警察では居眠り運転に伴う前方不注意が事故の原因とみて、業務上過失傷害と道路交通法違反(前方不注意)などの容疑で逮捕する方針。なお、大型トラックが落ちた側道は昼間の交通量が比較的多く、発生時間帯がずれていた場合には二次災害を出していた可能性もあった。

《石田真一》

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