●過去10年分のヒットチャート情報、記録フォーマットは“ATARC3”
新機能はほかにもある。ドライブ中のネタ話としても使えそうなのが『ヒットチャートプレイ』。HDD内に過去10年分のヒットチャート情報を収録していて、チャート情報、ディスク情報の確認ができるだけでなく、カウントダウン/アップ再生もできる。ベストアルバムをHDDに録音すると、それぞれの曲をこの情報をリンクさせてその曲がいつ流行ったのかまで画面上でわかってしまう。その上で録音済みの曲を生かしたカウントダウン/アップ再生を自動的に行なうのだ。
もちろん、携帯電話を接続して最新のヒットチャート情報も入手することもできるので、その話題性としても抜群だ。また、HDDへ収録した曲のタイトル付与機能は、HDD内にデータを収録した上、これまでと同様、携帯電話経由で最新データをダウンロードすることもできる。
ところでHDDの容量は20GBとなり(従来機はH99で10GB、ZH77MDで16GBだった)、ここにはカーナビ用と音楽録音用データが記録される。注目はこの際の記録フォーマットだ。これまではMP3となっていたが、その音質、あるいは等倍速の録音時間に不満を持つ人が少なくなかった。そこで、このモデルチェンジを機に記録フォーマットとしては“ATARC3”を使うこととなったのである。
圧縮率は高くなるが、既にMDなどで実績を積んでいるフォーマットでもあり、高い圧縮率の割には音質面での評価もそこそこ高い。何よりも2倍速での録音が可能となるわけで、その面での使い勝手は大幅に高まることだろう。また、HDD内に録音した全曲を対象としたランダム再生も可能となったり、地図表示時にも再生中の曲名が表示されるなど、その機能の充実度はさらに高まったと言える。