国土交通省は4月30日、道路管理用光ファイバーを収める「情報BOX」の整備状況を発表した。同省は直轄国道を中心に光ファイバーの整備を進めており、2003年度予算を含めて延長約1万7500kmを整備する予定。
国土交通省はITV(工業用テレビ)による道路状況の把握、災害時における情報通信ネットワークの確保など道路管理の高度化を図るために、道路管理用光ファイバーの整備を進めている。その道路管理用光ファイバーを収容するために道路の地下に設置する簡易な構造物を情報BOXと呼ぶ。
BOXとはいうが、30cm四方の矩形断面を持つ小さなトンネルだ。大都市で電力線、電話線、水道管などをひとつにまとめた地下共同溝を小さくしたようなもの。情報BOXには、道路管理用以外に民間も光ファイバーケーブルを敷設することができ、民間は単独でケーブルを敷設するよりも安いコスト、短時間での整備ができる。