ニホンカモシカをひき逃げすると5年以下の懲役、または20万円以下の罰金に!?

自動車 社会 社会

富山県警は15日、富山県内の高速道路で国の特別天然記念物であるニホンカモシカがクルマにはねられるという事故が14日に2件発生していたことを明らかにした。春が繁殖期であることからカモシカの行動範囲が広がっていることが原因とみられる。

富山県警・高速隊の調べによると、事故は14日未明に2件が別の場所で発生した。最初の事故が起きたのは14日の午前2時30分ごろだという。城端町内の東海北陸自動車道・下り線にある袴腰トンネルを乗用車で走行していた28歳男性から「トンネル内で鹿のような大きな動物をはねてクルマを破損した」という通報が寄せられた。高速隊が現場に急行したところ、ニホンカモシカ1頭(体長1.2m、体重50kg)が首の骨などを折って死亡していた。男性にケガは無かったが、文化財保護法違反容疑で事情聴取を受けた。

また、これより1時間30分後の午前4時ごろ、魚津市内の北陸自動車道・上り線を走行していたドライバーから「路上に大きな動物らしき死骸が転がっていて危険だ」という内容の通報が寄せられた。高速隊が現場に急行したところ、路肩にオスのニホンカモシカ1頭(体長1m、体重40kg)が倒れており、すでに死亡していた。現場には大型車のものとみられる部品の一部も散乱していたが、事故を起こしたと思われる当該車両の姿はなく、警察では文化財保護法違反容疑で逃げたクルマの行方を追っている。

ニホンカモシカは国の特別天然記念物であり、クルマではねるなどして負傷させたり、死亡させた場合には文化財保護法違反が適用される。罰則は5年以下の懲役・禁固、または20万円以下の罰金で、動物を損傷させた際の刑罰としては最も重い。

4月から7月中旬に掛けてのシーズンはニホンカモシカの繁殖期にあたり、行動範囲が拡大する傾向にあるという。警察では「事故になった場合は逃げないで通報してください。罪が重くなるケースもあります」と呼びかけている。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集