トヨタ自動車と中国最大の自動車メーカーである第一汽車は9日、都内のホテルで共同生産に関する契約書に調印した。2003年末から05年春にかけて『クラウン』など4車種の生産を順次立ち上げる。いずれもトヨタブランドで販売する。
新たに合意したモデルはクラウン(当初年5万台)、『カローラ』(同3万台)、『ランドクルーザー』(同1万台)、『ランドクルーザープラド』(同5000台)。生産工場は、クラウンとカローラが天津豊田で、05年春から生産するクラウンは、新設する同社第2工場で立ち上げる。また、04年春に生産が始まるカローラは、現在、小型セダン『ヴィオス』を生産している第1工場が担当する。このほか、ランクルは一汽の長春工場、プラドは四川豊田で、いすれも03年末までに生産開始する。
会見した張富士夫社長は、今回の合意により「2010年までに30万ないし40万台を生産・販売し、シェア10%を確保する目標に向けた発展の基盤が整った」と、中国事業の拡大に自信を示した。また一汽の竺延風総経理は、「トヨタとは30年に渡る交流の歴史がある。世界市場の強者であり、協力して中国の自動車工業の発展に尽くしたい」と述べた。