氷漬けの遺体を除雪車が掘り起こす---札幌でミステリアスな事件

自動車 社会 社会

19日未明、札幌市豊平区内の市道で、除雪作業中の除雪車に人が巻き込まれていく様子を現場を通りがかったタクシーの運転手が発見し、警察に通報した。巻き込まれたのは1月から行方不明になっている26歳の男性とみられ、現場付近の雪は今シーズンになって初めて除雪されることから、失踪直後に現場付近で凍死し、そのまま雪に覆われた状態になっていたらしい。

北海道警・豊平署の調べによると、事件が起きたのは19日の午前1時30分ごろだという。豊平川に掛かる幌平橋付近を走行していたタクシーの運転手から「除雪車に人が巻き込まれていく様子を見た」という内容の110番通報が寄せられた。

除雪車に巻き込まれていたのは若い男性で、完全な凍結状態だったことから死後数日が経過しているものと警察は判断。さらに調べたところ、今年1月から行方不明となり、家族から捜索願が出されていた26歳の男性と判明した。

現場は幌平橋上に設けられた歩道部分で、冬の期間は除雪が行われない場所となっている。前日から春に向けた除雪作業が行われていることや、最も車道側から離れた場所で作業を行った際に発見されていることから、男性は失踪直後に現場付近で倒れ、そのまま積雪によって覆われてしまった可能性が高いとしている。

警察では遺体を司法解剖し、現場で倒れた原因が病気によるものなのか、交通事故に巻き込まれたものなのかを調べる方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース