開幕戦の予選で力強いパフォーマンスを見せながら、決勝ではピットレーンのラインカットによるドライブスルーペナルティを受け、最終的には燃料圧のトラブルにより32ラップでリタイヤに終わったトヨタのオリビエ・パニス。度重なる不運にも関わらず、パニスはマシンのスピードに非常に感銘を受け、セパンに自信を持っていると語る。
「マレーシアGPにはかなりの自信を持っているよ。なぜならメルボルンでパナソニック・トヨタ・レーシングTF103は速さを証明することができたし、それこそがチームの士気に重要なものだったからね。今僕らに必要なのはプレシーズンのテストで示したような信頼性を再び取り戻すことにある。そう長くはかからずに、いい結果が得られるようになると確信している」
「オーストリアGP後、僕はヨーロッパに戻り家族と時間を過ごし、それから南スペインのへレスでテストにも参加した。天候にも恵まれ、トラブルもほとんど発生しなかったから、ラップを重ねてデータを収集することが出来たよ。トラック的にはセパンは大好きだ。5.543kmのロングサーキットにはあらゆるタイプのコーナーがあり、マシンの長所と短所がすぐに分かる。オーバーテイクも比較的可能だ。セパンによく似たバルセロナのテストでは非常にいい結果を得られたから、マレーシアGPにも自信を持って臨むよ」
またマレーシア特有の高温多湿という厳しいコンディションに対応すべく、考えられるだけのトレーニングを積んでいるとパニスは体力面でも自信を覗かせた。