兵庫県警、24時間稼動のFP隊を拡充配備

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兵庫県警は17日、明石署において現在試行中のフロントラインパトロール隊(通称:FP隊)を神戸西、西宮、加古川の3署にも拡大することを明らかにした。各署20−30人体制で24時間の出動体制を維持し、事件発生の際に現場へパトカーで急行する。

FP隊は昨年3月、神戸市西区で交通トラブルの末に大学院生が複数の暴力団員に拉致され、暴行を受けて殺害された事件が発端となって、同様事件の再発防止を目的に設立されたという経緯を持つ。この際には現場に最も近い交番の警察官が仮眠中だったために初動が遅れたことが被害拡大の一因とされたが、FP隊は24時間稼動を原則としており、通常勤務の警察官が仮眠休憩をするために人員配置が手薄になる深夜帯に人員を最大投入。現場へ急行して初動の捜査を担当することになる。

昨年10月にテストケースとして明石署に配置が行われ、一定の成果を得たため、110番の通報件数や事件発生の件数が多い神戸西、西宮、加古川の3署にも拡大して配備。各署20−30人を配置し、深夜などに起きた事件の対処に当たる。

また、FP隊が置かれる4署には、交番勤務の警察官から事件や事故の処理を引き継ぐ専門のスタッフを配備。交番担当の警察官を早い段階で正規の配置に戻すことで、パトロールなどに支障が出ないようにするという新たな試みも行われる。

いずれも現場職員の人員増が認可されたために行われるもので、人事発令は19日付けでなされ、4月1日から本格的に稼動する予定。

《石田真一》

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