高級車400台を盗んで中東に不正輸出---被害総額12億円

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大阪府警、京都府警、滋賀県警の合同捜査本部は5日、近畿や関東などで高級車ばかり400台、およそ12億円相当を盗み出し、自動車部品と偽って海外に不正輸出していたアフガニスタン人の男ら約50人を窃盗や関税法違反(無許可輸出)などの容疑で逮捕していたことを明らかにした。

今回逮捕されたのは暴力団員などで構成されるグループに高級車の盗難を依頼していた45歳の男と、盗難車を自動車部品と偽って海外に不正輸出していたアフガニスタン人の男、そして実際にクルマを盗んでいた窃盗団2グループの合わせて54人。

警察や大阪税関の調べによると、窃盗団グループは2001年ごろから外国製高級乗用車や、国産のRV車をターゲットとした盗みを重ね、盗んだクルマを45歳の自動車販売業の男を通じて販売。この男が自動車窃盗容疑で逮捕歴もあるアフガニスタン人の男に持ちかけ、不正輸出にも加担していた。アフガニスタン人の男はコンテナに盗難車を入れ、その周囲を自動車部品で埋め尽くし、税関の申告の際には自動車部品と申告。盗難車をアラブ首長国連邦などに向けて不正に輸出していたとみられる。

グループが関わったとみられるのは400台、およそ12億円相当にも及ぶとみられており、警察では関係者を厳しく取り調べ、全容解明と盗難車を売買したカネの流れをさらに詳しく調べていく方針。

《石田真一》

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