挑発するバイクを見過ぎて? パトカーが横断者をはねる

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沖縄県警は27日、信号無視をした2人乗りのバイクを追跡中だった宜野湾署・地域課のパトカーが横断中の男性を誤ってはねていたことを明らかにした。男性は頭を強打して意識不明の重体に陥っている。

沖縄県警・宜野湾署の調べによると、事故が起きたのは27日の午前2時40分ごろだという。宜野湾市内の国道330号線をパトロールしていた宜野湾署・地域課のパトカーが2人乗りで赤信号を無視して突破するバイクを発見。赤色灯とサイレンを使用した状態で追跡を開始した。バイクはパトカーを挑発するように蛇行運転や信号無視、対向車線走行などを繰り返した。パトカーはバイクのスピードに合わせるように40〜45km/hの速度で追跡を行っていたが、追跡開始から数分後に道路を横断しようとしていた37歳の男性をはねた。男性はパトカーにはねられた際、頭を強打。病院に収容されたが意識不明の重体が続いている。バイクはパトカーが事故を起こして停止した直後、スピードを上げて現場から逃走した。

警察ではパトカーを運転していた23歳の巡査から事故当時の状況を聞いているが、当時パトカーは道路中央寄りを走り、2人乗りのバイクを左斜め前方に見るような状態で走っていた。事故に巻き込まれた男性は右側から横断してきたとみられており、左側を注視していたパトカーの乗員2人が、右側から歩いてきた男性の存在に気づくことが遅れ、これが事故の原因になったとみている。運転していた巡査も「気がついたら道路の中央に男性が立っていた。回避する時間は全く無かった」と供述しており、前方不注意が事故の原因である可能性が高い。

沖縄県警では「事故の詳細は現在も捜査中でコメントできない。ただし、被害者や県民の方には深くお詫びしたい」としている。

《石田真一》

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