ガソリンタンクを抱えたストーカー男、警官の制止振り切ってクルマで突撃

自動車 社会 社会

23日未明、大阪府藤井寺市のスナックに客の男から「ガソリンを積んだクルマで店に突っ込む」という脅迫電話があった。店からの110番通報を受けた警察官が周囲の警戒をしていたが、男のクルマは警察官の職務質問を振り切って店に突入した。店はドアなどの一部が破損したが、客などにケガはなく、警察は男を建造物損壊の現行犯で逮捕している。

大阪府警・羽曳野署の調べによると、事件が起きたのは23日の午前1時45分ごろだったという。事件が起きる30分前の午前1時15分ごろ、このスナックの常連客である48歳の男から店の経営者に「今からクルマにガソリン積んでお前の店に突っ込んでやるからな、待っとれ」という内容の脅迫電話が寄せられた。経営者は警察に110番通報を行い、これを受けて羽曳野署員が現場に急行。店の近くを通る不審なクルマに対して警戒をしていた。

午前1時40分ごろ、電話を掛けてきたとみられる男のクルマを発見し、警官2名がクルマに駆け寄って職務質問しようとしたところ、男のクルマはこれを振り切るように加速。店へと突っ込んだ。男の運転するクルマはスナックの入口ドアと、壁の一部を破壊して停止。車内にはガソリン入りのポリタンク2個を積んであったが、幸いなことに引火は免れ、店内にいた客と従業員13人にケガは無かった。

警察では男を建造物損壊の現行犯で逮捕し、動機など詳しい事情を調べている。店の経営者が警察に証言したところでは、男はこの店の女性従業員に一方的な好意を寄せ、ストーカーのような行為を繰り返していたとされており、今回の襲撃もそれに関連したものとみられている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース