山口県警は19日、故障したクルマを高速道路上から撤去するのが遅れ、3日間も非常駐車帯に放置される状態となっていたことを明らかにした。所有者と違う人物が運転していたためで、事態の確認作業に手間取ったことが原因としている。
山口県警・高速隊によると、このクルマは15日の午前3時30分ごろ、山口県山陽町の山陽自動車道を走行中にパンクするというトラブルを起こし、日本道路公団(JH)に対して「パンクしたから非常駐車帯に止める」と非常電話を使った通報があった。
県警の高速隊が確認したところ、該当する非常駐車帯には1台のクルマが止まっていたが、車内に運転者や同乗者の姿が見られないことから、別のクルマで現場を一時離れたと判断。発生時間が未明だったということもあり、翌朝以降に所有者に確認を取るということにして、現場に三角コーンを設置してからその場を後にした。
ところが15日午後になっても所有者との連絡が取れず、ようやく連絡が取れたのは17日になってから。しかも、故障時にクルマを運転していたのは別の人物とわかり、この人物から同意を得てクルマの撤去に踏み切ったのは18日になってからだったという。故障したクルマは丸3日間、非常駐車帯とはいえ道路上に留め置かれることとなった。
警察では運転していた人物を道路交通法違反(事故車両の表示義務違反)容疑で検挙し、放置した経緯などを詳しく聞く方針。