これがひったくりの手口です---大阪府警がビデオ制作

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大阪府警は6日、27年連続でワースト1という不名誉な記録を樹立したひったくり犯罪を防止するため、ひったくりの手口を紹介した再現映像や、具体的な防犯対策を紹介するビデオを制作。自治会などに配布して回覧板と一緒に回してもらい、大阪府内の357万世帯でそれを見てもらうことを決めた。早ければ今月中旬から実施される予定だ。

ビデオは約10分間で、前半は「原付バイクに乗った男が歩行者の女性から追い抜きざまにバッグをひったくる様子」を映像で再現。後半では犯罪被害を未然に防ぐための具体的な方法を紹介している。

大阪ではひったくり被害が続出し、27年連続で件数ワースト1を記録するなどしたが、ひったくりがどういう状態で行われているのかを知らない人はまだ多い。大阪府警が実施する防犯教室で手口を紹介したビデオを放映すると、それを見た主婦から「ああやってバッグ奪うとは初めて知った」などという感想が聞かれることも珍しくなく、手口を周知徹底させ、具体的な防犯対策を積極的にアピールして、隙の無い状態を作り出してもらうことが急務と考えられた。

このため府警では防犯教室で流すものと同様のビデオを1万7000本制作。今月中旬から大阪市内にある約4000の自治体に貸与し、回覧板などと一緒に回して家庭で視聴してもらうという「ビデオ・ローラー作戦」を実施することを決めた。順次拡大し、最終的には大阪府内の357万世帯で閲覧してもらうことにしている。

大阪府警ではこの作戦に自信満々だが、兵庫県警・西宮署が「手口の公開は模倣犯の増加につながる」と、報道関係への事件の発表を手控えるという声明を同日に出している。防犯対策を周知する一方で、このビデオが不良少年へ対しての「ひったくりHow toビデオ」になる懸念はある。

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《石田真一》

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