暴力には暴力で返す---暴走族の抗争で15人を逮捕

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警視庁は21日、敵対する暴走族のメンバーを拉致・監禁した上で、集団で殴る蹴るの暴行を行ったとして、東京都八王子市を拠点とする暴走族のメンバー15人(全員が少年)を監禁や傷害の容疑で逮捕したことを明らかにした。

警視庁・福生署の調べによると、このグループは昨年8月13日の未明、福生(ふっさ)市加美平の市道で、青梅(おうめ)市や羽村(はむら)市を拠点に活動する暴走族メンバーの16歳少年を拉致し、クルマで自分たちが活動拠点とする八王子市内の路上まで連れ去った。

その後、同日の午前2時から5時に掛けての間、15歳から19歳のメンバー15人が金属バットを使い、代わる代わる暴行した上、最後には顔面をナイフで切りつけて路上に放置した疑いが持たれている。暴行を受けた少年は全身打撲などで全治1カ月の重傷を負った。

警察は被害を受けた少年の親からの通報を基に捜査を続けていたが、少年が暴行を受けた際に「復讐だ」というような言葉を聞かされていたため、周辺の人物から聞き込みを行ったところ、この少年が属する暴走族の他のメンバーが事件の2日前、八王子を拠点に活動する暴走族メンバーと小競り合いを起こしていたことがわかった。

このため、福生署と警視庁の少年事件課が合同で捜査を行い、八王子側グループの摘発に乗り出し、事件に関わったとされる15人を逮捕した。警察の取り調べに対し、大半のメンバーは黙秘しているが、一部のメンバーは「襲撃は仕返しのためだった」と供述しているという。

《石田真一》

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