運転手殺害は「幅寄せされた」という被害妄想から? 交通トラブルで2人逮捕

自動車 社会 社会
今月9日、茨城県境町の国道4号線で26歳のトラック運転手がトラックを路肩に放置したまま行方不明になり、国道陸橋下の河川敷で遺体として発見された事件で、茨城県警は19日、32歳の暴力団員の男と、その友人の34歳の男を傷害致死と器物損壊容疑で逮捕したことを明らかにした。

この事件は今月9日に起きた。茨城県境町塚崎の国道4号線で「利根川を渡る陸橋上に無人のトラックが放置されている。通行に支障がある」と、複数のドライバーから110番通報が入ったことで発覚した。放置されていたトラックは事故の形跡は無かったが、前部の方向指示器などに足で蹴られたような形跡が残っており、天井にはそこで何者かが飛び跳ねたかのような窪みが残されていた。

警察は「運転手が行方不明になった」と結論付けたが、警察が引き上げた後も家族が現場付近の河川敷(陸橋下)を捜索した結果、トラックが放置された場所から数十メートル離れた場所で男性の遺体を発見した。

警察が目撃者探しを始めたところ、事件当日の未明、陸橋上にトラックとワゴン車が止まっており、3人の男性が口論しているような様子を他のドライバーが目撃していたことがわかった。警察でこのワゴン車の行方を追っていたところ、32歳の暴力団員の存在が浮上。任意で事情を聞いていたところ、犯行の一部を認める供述を行ったため、同乗していた34歳の男とともに傷害致死と器物損壊の疑いで逮捕した。

警察の調べによると、この男は自分のワゴン車を運転中、現場から2kmほど離れたところで被害者運転のトラックとすれ違った際、故意に幅寄せされたと思い込んだ。そのままトラックを追跡し、現場の陸橋上で強引に停止させ、2人でトラックの車体を蹴ったりして損傷させた。そして「お前、ケンカを売っていただろう?」と脅し、逃げようとした運転手を陸橋から転落させたとみられている。

だが、男らは取り調べに対し、トラックを壊した容疑については認めたものの、運転手に対しての暴行は完全に否定。「被害者は陸橋から自分で飛び降りた」と供述しているという。警察では今後もこの2人を厳しく取り調べていく方針。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

おすすめのニュース