茨城県警は7日、昨年1年間に県内で発生した死亡ひき逃げ事故の件数が12件に留まり、過去14年で最小の件数に留まったことを明らかにした。
茨城県警・交通部によると、昨年1年間に県内で発生した死亡ひき逃げ事故の件数は12件。これは平成元年以降で最小の発生件数となり、最多件数が記録された1991年の半分にまで減少した。
また、これまでは検挙率が70〜90%に留まっていたが、科学的捜査の導入から検挙率も飛躍的に向上し、昨年発生した12件の容疑者については全て検挙することに成功した。容疑者の世代別では30歳代が最も多く5人。次いで20歳代の4人、40歳代の2人、10歳代が1人となっている。
現場から逃走した理由で最も多かったのは「飲酒運転の発覚を恐れた」で5人。「怖くなって逃走」が4人、「無免許運転」が2人、「クルマの車検切れ」が1人だった。
県警では「捜査技術の向上によって少ない物証でも被疑車両の特定は可能になっている。そうそう逃げ切れるものではない」と説明している。