沖縄県警は24日、忘年会のピークとなる21日深夜から22日未明に掛け、県内33カ所の主要幹線道で行った一斉取り締まりでの検挙状況を明らかにした。今回は事前に検問設置場所を明らかにしていたが、それでも飲酒関係では19件も摘発されたという。
沖縄県警ではこれまで飲酒や、駐車禁止など、一斉取り締まりの日時や場所を一切公表しないというスタンスを取ってきた。しかし、今年も飲酒摘発者数の全国ワースト1を記録することが確実になるなどしたため、抑止効果の意味も含め、初めて取り締まり実施場所の詳細を公表。前週の14日深夜から15日未明に掛け、非公表で行われた取り締まりの際には酒気帯びや酒酔い運転などで25件の摘発を行った実績を明言した上で、県民に対しては「飲酒した場合には運転代行か、タクシーなどを利用するように」と、ラジオなどを通じて呼びかけてきた。
21日深夜から始まった取り締まりは、那覇市などの繁華街を中心に県内全域の33カ所で、飲酒および繁華街への違法駐車の摘発を中心に行われた。その結果、飲酒運転関連では19件の摘発(酒酔い運転1件、酒気帯び運転18件)、悪質な駐車違反40件を摘発。速度超過や無免許でも74人を検挙しており、道交法全体の摘発数としては合計133件となった。
飲酒関連については前週の25件から19件となり、事前の予告が効果を発して減少していることが確認されたが、その一方で駐車違反の取り締まり数は増加しており、こちらでは効果があったとは思えない状況だった。
県警では今後も公表、非公表などパターンを変えつつ取り締まりを実施し、摘発数がどの程度増減するのかを調べ、来年度からその結果を本格的に反映させていく方針。