埼玉県警は19日、泥酔状態で国道17号線の車道を歩いてクルマの通行を阻害し、さらには通りがかったクルマのボンネットなどを持っていたビジネスバッグで叩き、損傷させたとして37歳の男を器物損壊の現行犯で18日深夜に逮捕していたことを明らかにした。男は逮捕から12時間あまりが経過した19日昼の段階でも酔いが醒めておらず、取り調べできない状態だという。
埼玉県警・浦和西署の調べによると、この男は18日の午後9時50分ごろ、さいたま市上落合の国道17号線(旧道)の車道内をフラフラと歩いていたという。数台のクルマが危険を感じて停車してクラクションを鳴らしたところ、男はこれに激怒。持っていたビジネスバッグを停車していたクルマ数台のボンネットに叩きつけるなどして損傷を与えた。男は110番通報によって駆けつけた浦和西署員に器物損壊の現行犯で逮捕され、後の調べで現場近くの関東信越国税局に勤務する職員と判明した。
ところがこの男、逮捕当時は完全な泥酔状態。警察では取り調べを翌日午前に行う方針を決めたが、昼過ぎになっても酔いは醒めておらず全くのお手上げ状態。警察が確認している被害車両は5台だが、本人が破壊行為を覚えているかは微妙だという。