考え事をしていてベビーカーを直撃---神戸で痛ましい事故

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16日午後、神戸市西区の県道でベビーカーを押しながら横断歩道を歩いていた53歳の主婦が減速しないまま進行してきた乗用車にはねられた。この事故でベビーカーに乗っていた生後4カ月の乳児が6時間後に死亡。乳児の祖母に当たる主婦も左腕の骨などを折る重傷を負った。

兵庫県警・神戸西署の調べによると、事故が起きたのは16日の午後6時30分ごろだという。神戸市西区の県道で53歳の主婦が孫を乗せたベビーカーを押しながら横断歩道を渡ろうとしたところ、県道を減速しないまま進行してきた乗用車にはねられた。衝突の衝撃でベビーカーは横転。乗っていた生後4カ月の乳児が路上に投げ出された。乳児は病院に収容されたが、全身打撲などが原因でおよそ6時間後に死亡。ベビーカーを押していた主婦も左腕の骨などを折る重傷を負った。

警察では乗用車を運転していた54歳の女を業務上過失致傷で現行犯逮捕し、事情を聞いているが、取り調べに対しては「病院に行くため急いでいた」、「考え事をしていて横断していることには全く気づかなかった。気づいたときには目前だった」などと供述しているという。

現場は見通しの良い直線道路だが、横断歩道のみで信号は設置されていなかった。

《石田真一》

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