12日午前、北海道白糠町内の国道38号線で、速度違反の取り締まりを受けてパトカーの追跡を受けていた18歳の男が運転する乗用車がガードレールに激突して大破。この男性が重傷を負い、助手席の17歳女性が頭を強く打つなどして死亡した。
北海道警・釧路署の調べによると、事故が起きたのは12日の午前11時50分ごろだという。この日、釧路署交通課が中心となり、白糠町和天別の国道38号線上で速度違反の取り締まり(いわゆるねずみ捕り)を実施していた。
事故を起こしたクルマは11時40分ごろ、制限速度60km/hの取り締まり地点を49km/hオーバーの109kmで通過。停止指示も無視したため、釧路機動警察隊所属のパトカーがこのクルマの追跡を始めた。
クルマはさらに速度を上げて逃走。取り締まり現場からおよそ5km離れた地点でカーブを曲がりきれずに直進し、そのまま対向車線側のガードレールに激突した。この事故で運転していた18歳の男が骨盤などを折る重傷。助手席に乗っていた17歳の女性が頭を強く打ち、即死している。
警察では男の回復を待ち、道路交通法違反(速度超過)と業務上過失致死容疑で逮捕する方針。事故当時、追跡していたパトカーは300メートルほど後方を走っており、北海道警では「無理な追跡は無かく、適切な職務遂行だったと確信している」とコメントしている。