大阪府警は11日、交通違反で摘発した際に照会した個人情報を基に、複数の女性に対して脅迫と受け取れる内容の電話を繰り返しかけていた貝塚署地域課に所属する29歳の巡査を脅迫容疑で書類送検するとともに、同日付けで懲戒免職処分としたことを明らかにした。
大阪府警監察官室の調べによると、この巡査は若い女性の交通違反を摘発した際、捜査に必要として連絡先の電話番号などを聞き出していた疑いが持たれている。巡査は21人分の電話番号を自己所有の携帯電話に登録。番号を非通知にして女性に電話をかけ、デートに誘い出そうとしていたという。当初はナンパ目的だったが、徐々にその行為がエスカレート。最終的には「デートに応じないと自宅に押しかけてやる」などと脅迫していたようだ。
監察官室の調べに対し、この巡査は「面白半分でやった。いたずら電話を楽しみたかった」などと供述。容疑をほぼ認めていた。警察では処分について検討を重ねてきたが、「自宅に押しかける」という部分が脅迫に当たると判断。11日午後にこの巡査を脅迫容疑で書類送検するとともに、「警察の信用を失墜させた」として懲戒免職処分とした。
府警では全職員に対して再発防止を呼びかけている。