会議の冒頭から、終始憮然とした表情だった今井敬委員長。11月30日の議論で建設推進、抑制派の対立が先鋭化し、委員長解任動議が出た委員会を何とか修復しようと、連日調整を続けた。
“道路族が多数派の国会で通らない提言を作っても意味がない”という現実路線で意見集約を懸命に図り、両論併記案を独自にまとめたが、6日の委員会で一蹴され、ついにサジを投げたようだ。
小泉首相が「国会に通るかどうかは考えなくていい」と発言したことも、小泉首相の応援団として意見集約に務めてきた今井委員長にとっては面白くなかったはず。いずれにしろ、異様な形での決着になったしまった。