この事故はおかしい---再調査で保険金詐欺グループ摘発

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山口県警は25日、故意に衝突事故を繰り返すなどして総額約3000万円の保険金を騙し取ったとして、下関市周辺に住む21人を詐欺容疑で逮捕したことを明らかにした。主犯格の30歳の男が知人に声を掛け、メンバーを入れ替えながら犯行に及んでいた。

山口県警・下関、長府両署の調べによると、このグループは1999年11月ごろから下関市や隣接する豊浦町など数カ所で故意による追突事故や水没事故など、判明しているだけで6件の事故を偽装。総額約3000万円を騙し取っていた疑いが持たれている。

主犯格となったのは下関市に住む30歳と32歳の男2人で、この2人が会社の元同僚や趣味仲間に声を掛け、それぞれの事故でメンバーを替えつつ事故を装っていた。関与していたことが判明しているのは現時点で19人で、総勢21人が一連の容疑で逮捕されている。

保険会社が不審点のある支払い状況を調査していたところ、いくつかの事故で共通する人物が関わっていることを発見。調査を続けた結果、休業損害などいくつかの点で疑わしいことがわかり、警察へ再調査を依頼。警察の方でも事故状況の見直しを進めた結果、関係者からの聴取した事故の発生状況の内容などに不審点が発覚したため、再び事情聴取を行っていた。

《石田真一》

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