イタリアの大手タイヤメーカー、ピレリは、イタリア国内の6つの工場を閉鎖するとともに、全従業員の6.5%にあたる2400人を削減すると発表した。通信業界の不況によりケーブルの販売が低迷していることに対応するための措置。
ピレリの今年度第2四半期の決算は、タイヤ部門の売上が前年同期に比べ2%の増加となった。これに対して通信ケーブルの売上は、同70%の大幅な落ち込みとなり、最終損益は3億5500万ユーロの最終赤字となった。
欧州では通信業界の不況により、これまで旺盛だった設備投資の需要が激減している。これに対応するため、ピレリは生産体制と人員のスリム化により固定費を削減し、来年度の黒字転換を図る見通しだ。