親のクルマを持ち出し500kmの逃避行---意外に運転うまかった中学生補導

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神奈川県警は6日、東名高速上り線でトラックとの接触事故を起こしたとして15歳少年を補導していたことを明らかにした。この少年、父親名義のクルマを盗みだし、宮城県仙台市から単独で運転を続けていたという。

神奈川県警の調べによると、問題の事故が起きたのは6日の午後1時15分ごろだったという。「車線変更してきた軽自動車と接触した」と、警察に通報してきたトラックドライバーが「軽自動車を運転している相手が18歳以下にしか見えない」と繰り返すため、高速隊の隊員が現場に急行すると、事故を起こした軽自動車の運転席には中学生程度の少年が座っていた。

警官がナンバーを照会したところ、前日の朝までに宮城県仙台市から所有者の息子である15歳の少年が持ち出したこと、そして家出人捜索願が警察に出されていることもわかった。警官が運転席ろう城する少年を説得し、車外に出るように促したところ、自分でこのクルマを運転し、家出してきたことを認めたという。

警察の取り調べでこの少年は「5日未明に両親と口論となり、クルマを持ち出して富士山を目指した。高速代やガソリンなどは車内にあった親名義のクレジットカードで払った。今度は東京に行こうと思った」などと供述しているようだ。少年の自宅から事故を起こした現場までは500km近い距離があるが、この間は休憩を繰り返しながら走ってきたとみられている。車内からは3回分の給油明細書も発見。往路では一般道も走っていたらしい。

少年の身柄は仙台から駆けつけ両親に引き渡されたが、事故については道路交通法違反(無免許運転)で書類送検する方針。

《石田真一》

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