気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年11月5日付
●第2東名・名神、警察合意抜きで建設続行、「時速140キロ設計」空転(読売・1面、35面)
●とんだ熱気球、地面に激突、炎上、上昇、落下(読売・34面)
●ゴーン氏、デサインを語る「現在の目で評価せず、将来を見据える」(朝日・25面)
●英誌が信用度番付を掲載「トヨタが38位、自動車業界トップ」(産経・11面)
●電機・自動車、利益の4割海外、内需低迷、依存強まる(日経・1面)
●ブリヂストン開発の電池の新技術「電気自動車の走行距離2倍」(日経・1面)
●上海GM、エンジンをカナダ輸出(日経・7面)
●三菱自動車、中国で主力SUV生産委託(日経・11面)
●ヤナセ、4期ぶり最終黒字確保(日経・11面)
●企業ブランド価値、一橋大、日経本社調査「トヨタ首位に」(日経・13面)
●成長へのシナリオ、ヘルムート・パンケBMW社長(日経・13面)
ひとくちコメント
テレビのニュース番組などで生々しい映像が流されていたが、4日開かれた「2002佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」会場で、競技に参加していた熱気球が降下に失敗して地面に激突、炎上した。きょうの朝日を除く各紙が社会面で炎上中の写真付きで大きく掲載している。
読売などは、事故を起こした英国人パイロットの名前だけを掲載したが、東京、日経にはスポンサーとみられる「フォルクスワーゲン(VW)」の会社名まで載せている。しかも、テレビ映像をよく見ると、ゴンドラ部分には、同じく協賛企業とみられるホンダのロゴマーク「HONAD」まで燃え上がるシーンも映し出されていた。
幸い軽傷だけで命拾いしたパイロットは「無理をしてしまった。迷惑をかけて申し訳ない」とコメントしたそうだが、ワーゲンとホンダ関係者は炎上シーンが流されるたびに、気分が悪くなるに違いない。下期の業績を下方修正したホンダにとっては“不吉な予感”である。