いすゞ自動車は30日、大型トラック『ギガ』のミキサー車にインタークーラー・ターボ付きエンジン搭載車を設定し発売した。従来型のエンジンにくらべ低回転域で高トルクを確保しながら燃費性能を向上させた。
ミキサー車は建設現場で作業するため発進時や低速域で高トルクが必要。このためいすゞはこれまで低速トルクのある無過給のV型6気筒エンジンを中心に商品をラインアップしていた。しかし今後、排ガス低減を進めていくには直列型エンジンの方が有利といわれている。
同社はすでにカーゴ系大型トラックのほか、ダンプにもターボ付き直列エンジン搭載車を設定している。ダンプやミキサー車といった建設系車両のドライバーの間では無過給V6エンジンへのこだわりが強いといわれるが、環境対応を進めるため徐々に直列型への移行を図るとみられる。