旧車ユーザーの需要につけこむ? 中国からのフロン12大量密輸が発覚

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大阪税関は28日、建築現場で使う鉄パイプと称して埼玉県所沢市の貿易業者が中国から船便で輸入していたコンテナの中に、輸入が禁止されているジクロロジフルオロメタン(フロン12、あるいはCFC-12と呼ばれる)が入ったガス缶が大量に収められているのを発見し、全量を押収したことを明らかにした。押収したのは約1万5000本の200グラム入り缶で、総量は2.3トンに達するという。

フロン12は冷媒として使用されており、日本でも1995年以前に製造されたクルマのカーエアコン用として広く使われてきた。しかし、地球のオゾン層を破壊する恐れがあることから1995年末に国内生産を中止。同時に輸入も禁じられた。現在は在庫として残っている分の消化についてのみ認められている。フロン12を代替するガス(SFW-21)も用意されているのだが完全互換ではないことなどから、ここ数年は品不足が続き、価格も高騰している。

今回、密輸が発覚したのは中国から大阪南港に陸揚げされたコンテナの中に収められていたもの。今年6月12日、建築用の足場を組むための鋼管(鉄パイプ)として埼玉県所沢市の貿易業者が輸入した荷物をX線検査機でチェックしていたところ、申告内容とは異なる缶状の物体を発見。開封検査したところ、コンテナには表記の無い200グラム入りの缶(約1万5000本)が収められていた。税関で中身を鑑定したところ、輸入が禁止されているジクロロジフルオロメタン(フロン12)であることが判明したため、発見した全量を押収した。

この業者は今年2月以降、中国から大阪南港に7回の輸入実績があり、その際に申告していた品目も鋼管とされてきた。税関当局ではこれ以前にもフロン12を不正に輸入し、国内に流通させてきた可能性があるとして、今後は警察などと連携し、この業者を関税法違反容疑などで摘発する方針だという。

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《石田真一》

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