安く譲り受けた盗難車は情報リークの見返り? 購入していた警官が懲戒免職

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栃木県警は24日、盗難車であることを知りながら、知人の中古車業者から市価よりも安く譲り受け、車検を取らずに使用していたとして、道路運送車両法違反(無車検)と盗品等有償譲り受けの罪で起訴された佐野警察署の地域課に勤務していた46歳の巡査部長を23日付けで懲戒免職処分にしていたことを明らかにした。

県警監察課の調べによると、この元巡査部長は2000年9月、栃木県二宮町の中古車販売業の男から市価350万円相当のクルマを150万円で譲り受けていた。元巡査部長にクルマを売った男は「車検は通せない」と説明した上で、同型の別のクルマから持ち出した車検証をカラーコピーし、ナンバーもそれに合わせて偽造。クルマと偽造ナンバー、偽の車検証をセットで引き渡していた。

クルマは首都圏で盗まれた盗難車で、売った男は栃木県警ではなく、近県の県警からも「盗難品を扱っている可能性が高い」としてマークされてきた。ところが元巡査部長は「XX県警がマークしてるらしい」といった捜査情報を男に流し、それを受けた男が盗難車を隠すなどしていた可能性が高いこともわかった。

警察ではこの男も盗品等処分あっせん容疑で逮捕し、捜査情報の漏洩についても捜査を行おうとしたが、明確な証拠を得ることができなかったという。このため、当初は地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で追送検することも考えられてきた基巡査部長についても、その部分は嫌疑不十分とする判断を行っている。
《石田真一》

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