10日に行われたイクリプス『AVN9902HD』発表会の席上、富士通テンの槌本隆光社長は、「これが最強のAVN(Audio+Visual+Navigation)だ」と宣言した。社長自ら「最強」という言葉を口にするあたり自信の程がうかがえるが、その根拠となっているのは後発他社にはマネできない多機能ぶりだ。
CPUや描画チップなどの心臓部は夏モデルである『AVN8802D』と同一としながら、データ収録用のメディアをDVDからハードディスクに変更した。しかも20GBクラスのものを2個搭載し、それぞれ地図用、オーディオ用と機能を分割させたことが大きな特徴となっている。
また、オーディオ部はMDを搭載しないという割切りを見せる一方、これまで地図用DVDディスクを読み込ませるために使っていたユニット部をそのまま活かし、エンターテイメント用としてのCD/DVDコンバーチブルドライブを搭載した。加えてデルビーデジタル5.1ch、DTS 5.1chのオーディオ再生を可能としており、50W×4の内蔵アンプのみでDVDのリアルなサウンドが堪能できる。数あるAVNで5.1chオーディオをサポートしたのは本機が初めて。
最強のAVNというだけあり、価格も37万5000円と最強クラス。だが、これ1台のみでナビはもちろん、5.1chオーディオ再生ができることを考えれば、決して高くはないだろう。