高校生がタクシー強盗---おなちゅうの先輩に脅されて

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福島県警は22日、昨年7月に客を装って乗り込んだタクシーの運転手に刃物を突きつけ売上金を奪った容疑で、18歳の高校生と17歳の無職少年を含む5人を強盗容疑で逮捕したことを明らかにした。主犯はこの少年2人だが、中学時代の先輩にあたる3人が強盗して金を稼ぐように命じたという。

警察の調べによると、この2人は昨年7月9日深夜、JR福島駅西口から客を装ってタクシーに乗り込み、同市大笹生にある十六沼公園まで行くように指示。公園駐車場に着いた段階で刃物を運転手に突きつけ、金を要求。売上金約1万7000円を奪い取ると、駐車場に止められていた別のクルマに乗って現場から逃走した。

運転手の供述から、主犯は16〜17歳の少年とみて、警察で捜査を進めてきたが、これまで容疑者に結びつく証拠などは得られてこなかった。ところが今年8月に入り、別の事件で検挙した少年が「タクシー強盗したやつを知っている」と供述。これを基に少年2人を特定し、任意で事情を聞いていたところ、中学時代の先輩から「強盗で金を稼げ」と言われて犯行に及んだことを認め、22日に他の3人も逮捕したという。

逮捕された5人はいずれも容疑を認めており、盗んだ金は遊興費に使ったと話しているという。警察では主犯への指示や、逃走経路などを厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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