いすゞ自動車は、アメリカのSUV現地生産工場で来月16日から2カ月間工場の操業を休止する生産調整を実施することを明らかにした。また、来月2日からはいすゞが雇用している215人をレイオフ(一時解雇)するという。今回の生産調整の実施で、2万5000台あまりあるとされる在庫を圧縮する。
いすゞはアメリカ国内に富士重工業との合弁工場SIA(スバル・いすゞ・オートモーティブ)を持ち、北米市場向けのSUV『ロデオ』と『アクシオム』を生産している。しかし、北米市場では不況による販売不振が深刻で、現状で2万5000台あまりの在庫を抱えてしまっている。
同社は現在新たな経営再建計画を策定しており、その一環として既存の在庫を圧縮する目的で9月16日から11月25日までの間、SIAのいすゞ車生産ラインを閉鎖。同時に全体の17%にあたる215人の従業員に対し、レイオフ(一時解雇)を実施することに決めた。レイオフはライン閉鎖に先駆け、来月2日から行われる予定だ。約2カ月に及ぶライン閉鎖によって、在庫は6000台まで圧縮することが可能と予測されている。
なお、SIAのうち富士重の生産ラインは通常通り操業し、こちらはレイオフも行われない。