虚偽の遺失届で愛人の免許再発行を手助け---京都府警の警部補処分

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京都府警は8日、峰山警察署の地域課に勤務する44歳の警部補が、交際している女性の免許証を再発行させるために虚偽の遺失届を作成していたとして、この警部補を虚偽有印公文書作成と道路交通法違反(不正免許証取得)容疑で書類送検し、さらに停職6カ月の懲戒処分に科したことを明らかにした。

監察官室の調べによると、この警部補は前任の山科警察署勤務時代の昨年2月、管内で起きた車上狙いを発端として被害者の30歳の女性と交際するようになった。同年4月、この女性の所持する免許証が離婚前の旧姓のままだったことに嫉妬心を覚えたものの、姓名を変更しても有効期間内であれば裏書されるだけであることから、「紛失したことにして、新しい名前で再発行すればいい」と持ちかけた。翌日には自分で虚偽の遺失届けを作成し、正規の届けであると偽って警察に提出し、再発行に必要な手続きを取ったとされる。

また、パトロール中に女性宅を度々訪問して食事などを取り、職務を怠っていた疑いももたれている。警部補には妻子がおり、今回の一件は妻が当時の上司に相談したことから発覚したという。

府警では「法令を守るべき警察官として許せない行為。府民に心よりおわびしたい」とコメントしている。

《石田真一》

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