転落の一因は「ここは曲がりやすい」と錯覚する道路構造!?

自動車 社会 社会

8日朝、鹿児島県加治木町の九州縦貫道・加治木ジャンクション(JCT)で、出口車線を進行していた大型トラックがカーブを曲がりきれずに真っ直ぐガードレールに突っ込み、そのまま突き破って4メートル下の町道に転落、横転する事故があった。運転していた40歳の男性は横転の衝撃で左鎖骨を折る重傷を負った。

警察の調べによると、事故が起きたのは8日の午前7時20分ごろで、加治木町反土にある九州縦貫道・加治木JCTの出口車線を進行していた大型トラックが、ループ状のカーブを曲がりきることができず、そのままガードレールに真っ直ぐに突っ込んだ。トラックはガードレールを突き破り、そのまま斜面を滑り落ちながら4メートル下の町道まで落下。町道に着地した弾みでトラックは左側へ横転した。この事故でトラックを運転していた40歳の男性が左鎖骨を折るなど、全治2カ月の重傷を負ったが、幸いなことに町道には人の通行などがなく、二次災害の発生は免れた。

警察の取調べに対し、トラックの運転手が「思ったよりも急カーブだなと思ったときにはもう曲がれなくなっていた」と供述していることや、ガードレールを突き破った経緯などから、このトラックが80km/h近い速度で出口車線に進入した速度超過が事故の原因ではないかとみている。

なお、現場となった加治木JCTでは上り線の出口車線で今年5月に同様の事故が発生しており、この際にも路外転落を起こしている。さらには「思ったよりもカーブがきつい」と今回の事故と同様の証言を運転手が行っていることから、道路構造にも事故の一因があるのではないかとして、今後は公団の関係者からも事情を聞く方針だという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース