840万円も騙し取った罪は重い---保険金詐欺で実刑判決

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レンタカーを使って追突事故を装い、保険会社から休業損害や慰謝料の名目で840万円近くを騙し取って、詐欺罪で起訴されていた4人の男に対する判決公判が7日、宮崎地裁で開かれ、裁判官は主犯格の男に懲役2年6カ月の実刑判決を、他の3人にも執行猶予付きの懲役刑を言い渡した。

この事件は4人の男が共謀し、2人ずつのグループに分かれてレンタカーを使って事故を装い、休業損害や慰謝料名目の保険金を保険会社など11社から騙し取ったというもの。判決によると、このグループは昨年7月、宮崎県清武町内の国道269号線で故意に追突事故を起こし、被害者役が「ケガを負った」と主張し、保険会社から計840万円あまりを騙し取った。その後、同様の行為を繰り返そうとしたために事件が発覚し、逮捕された。

7日の判決で宮崎地裁の小松平内裁判官は、「犯行は悪質極まりなく、社会的責任は重い」などとして、主犯格の男に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡し、他の3人も執行猶予付きながら、それぞれ2年−2年4カ月の有罪判決を言い渡している。

なお、犯人の男らは事件の際にはケガを実際には負わなかったものの、今年3月に行われた家宅捜索や現場検証に立ち会った際の帰路、捜査車両が濡れた路面にスリップする横転事故を起こし、このときには全治1週間程度のケガを負っている。

《石田真一》

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