7日未明、兵庫県黒田庄町内の県道で、19歳の少年が運転する軽トラックが電柱に衝突し、弾みで道路脇の水田に転落するという事故を起こした。この事故で軽トラックの荷台部分に乗っていた3人が路上に投げ出され、全員打撲などで死亡している。
警察の調べによると事故が起きたのは7日の午前0時過ぎで、19歳の少年が運転する軽トラックが黒田庄町内の県道を走行中、運転を誤って道路右側の電柱に接触。さらにそれを回避しようとして急ハンドルを切り、道路左脇にある水田の中へと転落した。当時この軽トラックには運転席に2人、荷台部分に3人の計5人が乗っていたが、荷台部分の3人は最初の接触時に車外へ投げ出され、全身を強く打って間もなく死亡した。運転していた少年も電柱へ接触した際に軽傷を負ったが、助手席に乗っていた少年は無事だった。
警察では事故の原因を捜査しているが、運転していた少年が当時酒気帯び状態だった上、荷台の3人が高速走行中に動き回ったことでバランスを崩したことが事故につながったとみている。運転していた少年は道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕されており、今後は業務上過失致死傷や、危険運転致死傷容疑の適用も視野に入れた取調べを行う方針。