愛知県警は9日、名古屋市内で高級乗車ばかり6台を盗難したとして、暴走族グループに属する15〜19歳の少年22人を逮捕していたことを明らかにした。また、暴走族グループの元メンバーで、現在は暴力団員だと名乗る20歳の男も逮捕している。
警察の調べによると、このグループは国産の高級乗用車などをターゲットとして、コインパーキングや路上駐車されているクルマを次々に盗んだ疑いが持たれている。被害は判明しているだけで6台、時価1000万円相当と見られている。盗難の実行犯は「発覚、逮捕されても罪が軽い」という18歳以下の少年メンバーに任せ、20歳の暴力団員は盗んできたクルマを5万円程度の安値で買い叩いていた。
警察では盗難が非常にシステマチックに行われていることや、暴力団員がメンバーを脅すような形で盗難を命じていたこと。さらには盗んできたクルマを非常に安い価格で買い取りつつ、その行き先は全くわからないなどの理由から、背後に大掛かりな盗難組織が存在する可能性が高く、暴力団員も窓口役で単なる使い走り程度に過ぎなかったとみて、逮捕したメンバーを厳しく追及する方針。