“自信の1枚”にまさかの盗用疑惑---警官募集ポスター回収へ

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神奈川県警は27日、今年度の警察官・事務職員採用試験を告知するポスターが、1992年に公開された宝石強盗犯を主人公とする映画のものに酷似していることが市民の指摘によって明らかになり、このポスターを回収することを明らかにした。

デザインが酷似しているとして市民から指摘があったのは、神奈川県警が職員採用試験の日程などを告知するためのポスター。6月から神奈川県内で貼り出しが始まったが、これを見た複数の市民から「同じようなデザインの映画のポスターがあった。デザインの盗用ではないのか」という指摘が相次いだ。

県警がデザインを行った横浜市内の業者に問い合わせたところ、意図的な盗用であることは認めなかったが、「参考にしたデザインがある」ということは認めた。しかし、そのポスターがクエンティン・タランティーノ氏の初監督作品で、宝石強盗犯の活躍を描いた「レザボア・ドッグス」というバイオレンス・アクションであることが判明。

宝石強盗のために集まった男たちが仲間の1人に密告され、警察の襲撃を受け強盗に失敗。逃げ延びた男たちが再び集まったときには互いに対しての不信感しかなく、やがて壮絶な銃撃戦に突入するというストーリーで、いわゆる“タランティーノ・アクション”が凝縮されたもの。もちろん主役は強盗犯であり、警察は「卑怯な連中」という描き方をされている。

警察官募集のポスターのデザインが宝石強盗を主役に描いた映画のものを参考にしたのも問題なら、盗用に近いと市民から疑われたことも問題となる。このため県警ではこのポスターの全面回収を決め、別の業者に発注した新しいデザインのものと取替えていくという。

回収されたデザインは黒を基調としたもので、警察官募集のポスターとしては非常に秀逸なデザインだったが、まさかの事態に県警も頭を痛めている。

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《石田真一》

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