兵庫県警が現場検証でフライング!? 踏切内のパトカー留置で21万人が迷惑

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14日早朝、兵庫県尼崎市内のJR東海道本線の踏切で発生した人身事故の実況見分を行っていた警察官が、鉄道会社への通報を行わずに踏切内にパトカーを止めたため、他の電車が現場付近で緊急停車し、ダイヤが大混乱して21万人に影響するトラブルが起きた。

県警によると14日の午前6時25分ごろ、尼崎市内を走るJR東海道本線の踏切で、女性が倒れているのを通行人が発見、110番通報を行った。警察官が現場に駆けつけた時、すでにこの女性は死亡していたため、列車にひかれたものと判断し、現場検証を開始した。

ところがこの女性をはねたとみられる列車の運転士は事故に気づいておらず、運転指令センターへの事故発生通報を行っていなかった。警察官はすでに通報が行われ、列車の運行がストップしていると思い込み、付近の道路の通行の邪魔にならないよう、踏切内にパトカーを止めて検証を行っていた。

これに驚いたのが後続の電車の運転士。踏切の障害物検地装置が作動しているため、現場を徐行通過しようとしたところ、前方の踏切内にパトカーがいることを発見して急停車した。結局、その電車は警察の検証が終了するまでの40分間、その場に立ち往生することとなり、朝の通勤時間帯にも関わらず115本の電車が運休。約21万人の足に影響した。

兵庫県警では「現場の警察官とJR側で認識の相違があったようだが、この場合には運行を止めてもらうのがルール」とコメント。JR西日本は「事故を起こした電車は現在調査中だが、踏切内にパトカーを止めるのは非常識ではないか」とコメントしている。

《石田真一》

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