被害額は10億円超? ---荒っぽい手口が特徴の自動車窃盗団を逮捕

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愛知県警は19日、中京圏や北陸地方などを中心に盗みを繰り返していたとして、住所不定の男ら5人を逮捕したことを明らかにした。犯人グループは元暴走族メンバーで、外車や高級車の盗難を中心に犯行を重ね、被害総額は10億円以上に達するという。

警察の調べによると、逮捕された5人は2000年ごろから愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県などで自動車販売店のガラスを割り、ショールームの中に置いてあるクルマを盗むなどの犯行を繰り返していた。直接の逮捕容疑は今年1月に愛知県一宮市内の中古車販売店を襲撃し、中古輸入車3台(1200万円相当)を盗んだもの。この他にも昨年4月に名古屋市内で起きた宝石盗難事件にも同グループが関与した可能性が高いとみている。

この窃盗グループは、名古屋市内を中心に活動していた暴走族の元メンバーで構成されており、その当時から暴力団と密接な関係があったことがわかっている。グループは盗難専門で、盗んだクルマなどは暴力団関係者が安値で買い取り、さらにそれを県外に転売していたとみられる。このグループはショーウィンドウを破壊して侵入するなど、非常に荒っぽい手口が特徴で、愛知県周辺で起きた未解決の同様事件の被害額を合計すると、なんと10億円を超えてしまうとしている。

警察では逮捕した5人を厳しく追及し、転売ルートなどの全容解明を行っていく方針。

《石田真一》

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