19日午前、埼玉県三芳町内の関越自動車道で、高速道路と交差する一般道の陸橋から何者かが真下の高速道路を走るクルマに向け投石を行うという事件が起きた。警察が把握しているだけで、クルマ9台が投石による被害を受けている。
警察の調べによると、事故が多発していたのは三芳町上富付近の関越自動車道上下線で、19日の午前10時15分ごろから11時40分ごろまでの1時間25分、およそ10分ごとに被害を受けたことを申告する110番通報を受けたという。
通報と被害の内容はいずれも共通しており、何者かが陸橋上から真下を通るクルマのフロントガラスを狙って投石を行い、これによりフロントガラスやボンネットなどが破損したというもの。幸いなことに負傷者は発生しなかったが、フロントガラスが大きく破損し、走行が困難になるものもあった。10時25分には「石を投げる男を目撃した、前を走るクルマに当たりそうになった」という目撃者の通報もあり、警察は現場に捜査員を急行させたが、不審な人物を発見することはできなかった。
警察は器物損壊容疑で投石を行った人物の行方を追っているが、高速道路に物を投げ込むという同様の事件は全国で相次いでおり、警察や日本道路公団が並走する一般道のパトロールを強化しているが、効果は出ていない。