イギリスの貴金属加工メーカーのジョンソン・マッセイの日本法人、ジョンソン・マッセイ・ジャパン・インクは17日、ディーゼル排ガス浄化用技術で日本の特許を取得したと発表した。同社の技術は、連続再生式トラップの『CRT』と呼ばれるもので、すでに、アメリカとヨーロッパ域内でも特許を取得している。
日本でジョンソン・マッセイが同技術の特許を取得したことにより、DPFの競合メーカーには動揺が走りそうだ。この技術は世界的に見てもDPFの主流技術となりつつあり、競合メーカーがジョンソン・マッセイの特許を侵害してしまう可能性も出てくるからだ。
ジョンソン・マッセイのCRT技術は、ディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物(NOx)を酸化触媒を用いて、より酸化特性の強力なNO2に変換。さらに、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)で捕らえた粒子状物質(PM)を低温で燃焼することによってフィルターを再生する技術。
CRT技術はアメリカとヨーロッパ域内の各国ですでに実用化されている。日本では、三井物産がライセンス契約でCRT技術を用いたDPFを製品化し、東京都の認定を受けている。