オーストリアGP決勝は、2度に渡ってセーフティーカーが投入される荒れた展開となった。
24周目にBARホンダのオリビエ・パニスがホームストレート上でマシントラブルのためリタイア。最初のセーフティーカーが導入される。レース再開直後にはザウバーのニック・ハイドフェルトがレムスコーナーの直前で突然スピンして、ジョーダン・ホンダの佐藤琢磨のマシンに激しく衝突! かなり激しい横からの衝撃を受けた琢磨は、なかなかマシンから降りられずに心配されたが、幸い骨折などの重傷はなかった模様。
レースはポールポジションからスタートしたフェラーリのルーベンス・バリケロが終始トップを走り、スタートで順位を上げたミハエル・シューマッハにウィリアムズ勢が続く展開。バリケロは一度もトップを譲ることなくファイナルラップを迎えたものの、最後にはチームオーダーによりスローダウン。シューマッハがオーストリアGP初優勝を飾った。
3位にはウィリアムズのファン・モントーヤ。5位にはジョーダン・ホンダのジャンカルロ・フィジケラが入り、ホンダに今シーズン初となる2ポイントをもたらした。トヨタではミカ・サロが8位、アラン・マクニッシュが9位でダブル完走を果たした。